社員クロストーク #2
Cross Talk

社長と
中堅社員で
語る
”建設業の未来”
#中堅社員 #社長

Member

社長
代表取締役


J.H
工事部


Y.T
工事部
中堅社員×社長×座談会 ①
実際に経験した、挑戦と失敗エピソードは?

J.H:
挑戦……やっぱり資格の勉強ですね。毎年のように試験があって、ずっと受け続けてきたんですけど、なかなか受からなくて。仕事を理由に「勉強時間がない」って言い訳にしてしまっていたところもあって、社長からも激励というか、喝というか、いろいろ言葉はいただいていたんですけど……それでも結果が出ずに、ずるずると来てしまいました。
でも今年は、ようやく「自分で決めた」って感じで、本気で勉強時間を確保したんです。休みの日も朝から机に向かうようにして。一次試験が先月あったんですが、今回は手応えがあって、七割か八割くらいは取れたんじゃないかと思ってます。長かったですけど、ようやく合格と言えるところまで来られたかなと。

社長:
ほんとに長かったね。

J.H:
長かったです。ようやく「施工管理技士としての最低限のスタートライン」に立てた気がしてます。ここに来るまで時間はかかりましたけど、やっと人並みに胸を張れるというか。今年はちゃんと言えます、「取れました」って。

社長:
でも二次もあるよ。そこも頑張ってもらわないと。

J.H:
はい。現場もありますけど、今年は気持ちが違います。手応えがあるってこんなに自信になるんだなって実感しました。二次もやりきります。

社長:
いいですね。じゃあ次、Tくんは?

Y.T:
僕は……失敗の話ですね。入社して二、三年目くらいの頃、現場で危険につながる失敗を起こしてしまいました。高所作業だったんですけど、「まあ大丈夫だろう」と自分の感覚だけで判断してしまったんです。経験不足もあったし、危険を“自分で見つける”という意識もまだ弱かった。幸い命に関わるようなことにはならなかったんですけど、会社にも現場にも迷惑をかけました。
あれは本当に反省しました。危険って、知ってないと本当に気づけないんだと。自分は「知らないまま行ってしまった」から起きた事故だったんだと気づきました。それ以来、現場での安全確認はかなり慎重になりましたし、今後もし後輩がつくなら、絶対に同じ思いをさせたくないです。

社長:
何ともなくてよかったよ、ほんと。

Y.T:
はい、本当にそう思います。あれがあって、考え方が変わったところはあります。現場って「知っていれば避けられる危険」がいっぱいあるんだって実感しました。

J.H:
まあ今は安全基準とかも厳しいしね。気をつけてやっていかないと。

Y.T:
そうなんですよね。だからこそ、下の人にもし入ってもらったら、しっかり伝えないといけないなって思ってます。「知らないままやらせる」のは危ないので。

社長:
それは大事だね。

J.H:
やっぱり。僕らもそうですけど、「手配ミス」「段取りの甘さ」みたいなのは細かくありますけど、ドカンと工事止まるような大失敗ってあんまりないんですよね。むしろ日常の中の“小さな失敗の積み重ね”の方が多い。そこで自分の課題が見えるというか。

Y.T:
確かにそうですよね。結局、注意不足とか経験不足が原因になってることがほとんどです。

J.H:
そうなんです。だから結局、挑戦って「知らないことを補う作業」でもあるんですよ。資格勉強もそうですけど、現場でも日々やってることは挑戦といえば挑戦ですからね。

社長:
資格の話で言えば、毎年一つでも取っていってほしいよね。目標を立てて。

J.H:
そうですね……でも自分だけの管理だとつい甘えちゃうのが問題で… 何か仕組みがあれば……って思うんですけど、それ言うと社長に「自分でやれ」って言われるので。

Y.T:
僕も何回か試験受けてますけど、結局「勉強した分だけ返ってくる」っていうのは痛感してます。

社長:
学生の頃より、社会に出てからの方が勉強するよね。

J.H:
ほんっとにそう思います。学生の時もっとやっとけばなって、ずっと思ってます。でも社長に「今からでも遅くないよ」って言っていただけるなら、まだ頑張れます!

社長:
遅くないよ。

J.H:
そう言ってもらえてよかったです!

社長:
現場での失敗はないの?

J.H:
大きなものはないです。手配忘れとか、そういう程度ですね。段取りが仕事のほとんどなんで、そこでミスすると全部返ってくるじゃないですか。下請さんにも迷惑かかりますし。だからそこだけは慎重にやるようにしてます。工期って待ってくれないので、事前に準備しておかないと苦しむのは自分なので。

Y.T:
段取りって本当に重要ですよね。ひとつ抜けると全部に響くので。

社長:
Tくんも、そろそろ自分で教える側になっていかないとね。次の世代をつくるというか。

Y.T:
そうなんですよ。今までひとりでやることが多くて、部下をつけて現場を回すっていう経験があまりないので。だからそこが自分の中で次の挑戦ですね。ちゃんと教えながら仕事を進めたいです。

社長:
これからは必要になるよ。人数増やしていきたいし。

J.H:
やっぱり育てるって大事なんですよね。僕らもそこは常に言われてますから。

社長:
会社としての挑戦で言えば、新しい分野にも取り組んでいきたいね。グループの関係でデータセンターの設備案件とかが来ることもあるけど、規模が大きすぎて今の人数では難しい部分もある。ただ、だからって「できません」ばかりじゃいけないから、少しずつ小さな案件から取り組んでいきたい。静岡県内だけじゃなくて、関東の短期出張工事にも挑戦したいし、人を増やしながらやれる範囲を広げていきたい。

J.H:
なるほど……会社としても挑戦の時期なんですね。

社長:
人数を増やして、実力もつけて、できることを広げていかないとね。「できない」で止まってしまうと、会社として前に進めないから。

J.H:
社長の想い、すごい伝わります。僕らもついていきますよ。

社長:
ありがとう。

中堅社員×社長×座談会 ②
ご自身が考える、この仕事のやりがいは?

Y.T:
そうですね……やりがいって考えると、やっぱり現場で自分が描いた図面どおりに仕上がっていく瞬間が一番大きいです。入社したばかりの頃なんて、図面なんて全然書けなかったんですけど、今ではある程度サッと描けるようになって。で、その図面を元に職人さんが作業して、実際に形になる。
「あ、ちゃんと図面通りにできたな」っていう瞬間は、今でも嬉しいですね。何回経験しても新鮮で。好きか嫌いかで言えば、図面描くのは好きなんですよ。
最初の頃は、“図面があるからできる”、でも書けない時は職人さんに聞いて、写して作って……そんな感じでしたけど、今は自分の意思で図面を描いて、それを現場に落としていけるようになってきた。それが仕事の面白さにつながってます。
あとは職人さんとの関係ですかね。仲良くしてもらって、仕事終わりに一緒に飲みに行ったりすることもあって……そういう時間も含めて、「あ、現場でちゃんと信頼してもらえてるのかな」って思える瞬間があるのが嬉しいんですよね。
「お前の仕事ならやったるよ」「なんかあったら言えよ」って言われると、本当にありがたくて……そういう関係性が、僕にとっては結構大きいやりがいになってます。

社長:
職人さんとの関係性は、ほんとに重要だよね。そこがうまくいくと、仕事の進み方も全然違うし。

J.H:
そうですね。人間関係が仕事の半分くらい占めてるって言ってもいいくらいです。僕の場合、やりがいでいうと……やっぱり建物が出来上がっていく過程ですかね。ゼロから土台ができて、壁が立って、設備が組み込まれて、人が使える状態になっていく。その一つひとつに携われるっていうのは、やっぱり大きいと思ってます。
特に一、二年目の頃は、現場を通りかかると「あ、ここ自分が関わったところだ」って誇らしく思ってました。仕事の規模が大きい分、達成感も大きいんですよね。完成した建物に人が入り、実際に使われているところを見ると、「ああ、やってよかったな」って素直に思えます。
ただ、年数を重ねると慣れもあって、そういう気持ちが薄れてしまいそうになるんです。でも、ふとした瞬間に「あ、やっぱりこの仕事のいいところだな」と思い出すんですよね。建物って何十年も残るし、設備も自分たちが入れたものが確かに動いてるし、その積み重ねで町が成り立ってる。それを考えると、この仕事ってやっぱり誇れるものだなと思います。

社長:
建物そのものも大事だけど、僕らの場合は“設備を動かす”っていうところが大きなやりがいになるよね。水が出て、排水がちゃんと流れて、空調が効いて、機械が動く。建物の中身だよね。
初めてポンプを動かした時なんて、嬉しかったもんね。「動いた!」って。

J.H:
分かります。機械がちゃんと動いたり、バルブが開いて水が通ったりする瞬間って、「うおーっ」てなりますよね。そこに来るまでにいろんな苦労があるから、なおさら。

社長:
そう、そこにたどり着くまでがね。設備ってうまくいくまでが長いんだよ。スイッチひとつ押すまでに何段階もある。段取り、試験、調整、確認……。そういう積み重ねが全部つながって、最後に“動いた瞬間”がある。それがやっぱり気持ちいいよ。

J.H:
僕も最初の頃は、完成した建物を見るのが楽しみでしたけど、最近では設備の「最初の動き」の方が達成感がありますね。そこに至るまでの苦労を知ってるから、余計に。

社長:
あとこの仕事は、毎日が同じじゃない。現場ごとに条件も違う、メンバーも違う、設備も違う。だから飽きないんだよね。

J.H:
ほんとにそうです。次から次へと仕事が来るから、時間があっという間に過ぎる。接客業とかだと、5分がめちゃくちゃ長く感じる瞬間もあるじゃないですか。でもこの仕事って、気づいたら1週間終わってる、1ヶ月終わってる、半年終わってる。それくらいやることが多いし、毎日変化がある。そこも魅力ですよね。

社長:
一生懸命やってるからだよ、それは。

J.H:
いやいや、、、 でも、確かにぼーっとしてる時間ってないですよね。目の前にやることがずっとある。終わったと思ったら次がくる。その繰り返しなんですけど、それが意外と悪くないんですよ。体力的にはしんどい時もありますけど、「今日もちゃんと動いたな」っていう感覚があるというか。

Y.T:
僕もそういう部分はありますね。毎日同じことの繰り返しじゃないし、現場って計画通りにいかないことが多いので、その場で調整したり、職人さんと相談したりして進めていく。その過程で「うまくいった!」っていう瞬間があると、やっぱり気持ちいいです。
職人さんとの関係についても、言っていいのか分かんないですけど、昔は“怖い人が多い”ってイメージがありました。でも実際は、ちゃんと話せば分かってくれるし、むしろ助けてくれる人の方が多いです。
だから僕は“職人さんに頼ってもらえる瞬間”が好きです。信頼してもらえて、自分の役割を果たせてる気がします。

J.H:
上下関係ってあるけど、僕もあんまり“元請だから”“下請だから”って態度は出さないようにしています。あまりそこを出しすぎると、どこかで歪みが出てきますからね。「あの人とは仕事したくない」とか言われたら終わりですし。やっぱり、協力してもらって成り立ってる仕事なので。

社長:
本当にそれ。僕らは“指示する側”にはなるけど、実際に手を動かして物をつくってくれるのは職人さん。だから「やっていただいている」という気持ちを忘れないことが大事。
その姿勢で接していると、困ったときに助けてくれるんだよ。「人を集めなきゃいけない」って現場があるんだけど、その時、普段からの関係性が出る。どれだけ協力してもらえるかっていう。

J.H:
社長は過去に、人数が足りない現場で“気合で全員を集めた”ことが何度もありますよね。僕、横で見てましたけど……あれ、本当にすごかったです。あの経験は忘れないですね。
「困ったときに人が集まる」って、人徳というか、日頃の関係性そのものですよ。

社長:
まあ、そういうのもやりがいのひとつかもね。自分が頑張った分が、現場の動きにそのまま返ってくるから。

J.H:
あと、やっぱり社内の雰囲気も変わりましたよね。昔はもっと荒れてたというか……ピ——が入るような感じもありましたけど(笑) 今は全然違う。若い子も増えて、みんな明るいし、話しやすいし。

Y.T:
社内は今、雰囲気いいですよね。みんな普通に話せますし、困ってると声かけてもらえるし。僕も年下が増えて、「どう接したらいいんだろう」って最初は思ったんですけど、結局“同じように接すればいい”のかなって。上下とかあまり考えすぎない方が自然にいける気がしてます。

社長:
現場が違うと会えない期間もあるけどね。でも戻ってきたら声かけてあげたり、ちょっと世間話するだけでだいぶ違うよ。そういう積み重ねが、結局は働きやすさにもつながる。

J.H:
そうですね。僕ももっと声かけるようにします。たまに「話しかけたら迷惑かな……」って思っちゃうんですけど。

社長:
大丈夫だよ、迷惑じゃない。

J.H:
じゃあ積極的にいきます!

Y.T:
職人さんとの関係と同じで、社内でも“話しやすい雰囲気”って大事ですよね。人の仕事がどうなってるか分かるだけで助けになる時もありますし。
そういう意味で、社内の関係性もこの仕事のやりがいのひとつかなと思います。「自分ひとりじゃできない仕事」だからこそ、周りの人に頼り合いながら進められると嬉しいんですよね。

社長:
そうだね。設備の仕事って、一人では何もできない。電気、空調、衛生、建築、全部揃って仕事になるから。だからこそ、関わる人たちといい関係を作れると、それがそのまま仕事のやりがいにもつながると思うよ。

J.H:
この仕事、厳しさも多いですけど、その分“人に支えられている”って場面が多いですよね。協力業者さんにも助けられるし、社内の人にも助けられるし。そういう積み重ねで成り立っているんだなって感じます。

社長:
そう。だから面白いんだよ。大変だけど、面白い。しんどい時もあるけど、最後に笑える瞬間が必ず来る。
それができない仕事も世の中にはあるけど、この仕事はちゃんと形になる。やればやるほど分かるようになるし、技術も経験も積み重なっていく。そこが魅力だと思う。

J.H:
本当にそうですね。毎日いろんなことが起きて、いろんな人と関わって、いろんな判断をして。気づいたら1年経つのが早い。そこにやりがいが詰まってる気がします。

社長:
やっぱり、仕事を楽しんでほしいよね。しんどいだけじゃ続かないから。

Y.T:
はい。楽しめる部分をたくさん見つけていきたいです。

中堅社員×社長×座談会 ③
どんな学生と一緒に働きたい?

Y.T:
まず、一番は“やる気がある”ってところだと思います。やっぱり現場って動き回ることも多いですし、体力的にも楽じゃないんですけど、やる気のある子は自然に動けるんですよね。逆に、気持ちが乗らないと、どうしても消極的になってしまう。
だから、まずはやる気。それから、体力も多少は必要かなと。
あともうひとつ、職人さんとのコミュニケーション能力ですね。現場って職人さんとやり取りする時間が長いんですけど、伝え方がうまい子だと仕事がスムーズに進むんですよ。逆に、黙ったまま何も言えないと、職人さんにも伝わらないし、こっちの意図もくみ取ってもらえない。
「聞く」「話す」がちゃんとできる人。それが大事かなって思います。

社長:
確かにね。元気で、自分から動ける子っていうのは大事だよね。まずそこがないと、やっぱり厳しい。現場は黙ってても進まないし、元気があるかどうかで雰囲気も変わるし。

J.H:
僕もそこは同じですね。意思疎通が取れやすい子。やっぱり若い子って、頼んだ仕事に対してすぐ顔に出るんですよ。嫌そうな顔をされたり、ため息つかれたりすると、こっちも“どう振ればいいんだろう……”って悩むんですよね。
最近はハラスメントの話題も多いですから、冗談でも強く言えないし、何か言うときは慎重になります。だから、明るくて素直な子の方が、一緒に仕事しやすいと思います。

社長:
今の子って自己主張は強いよね。でも、悪いことじゃない。ただ、元気と明るさはあったほうがいい。そこが大前提。

J.H:
そうなんですよね。明るくて元気で、嫌なことがあってもある程度切り替えられる子。そういう子だと、現場でも仕事でも頼みやすいです。
僕なんかは逆にちょっと“もじもじ系”のところがあるんで、後輩には「堂々と話しなよ」って言いたくなるんですけど。
でも結局、自分もそうなので、偉そうには言えないんですけどね。

社長:
Hくんは「もじもじ系」じゃないでしょ。

J.H:
いやいや、、、 でも本当、元気な子が来てくれると現場が明るくなるんですよ。社長の言った“元気と明るさ”って、意外とどの現場でも共通して大事なポイントだと思います。

社長:
採用の時に見るポイントも、まずはそこ。元気で明るいかどうか。それから、話した内容がしっかりしているか。それは大事だね。

J.H:
そうなんですね。じゃあ僕とTさん、もし学生だったら受かります? 明るさと元気さは……ある方じゃないですか?

社長:
まあ、どうだろう。

J.H:
えー、そこはぜひ「合格!」と言ってくださいよ!
でも今年入ってきた新入社員の子たちも、確かに元気で明るいですよね。文章力もあって、日報なんかもしっかり書いてるし。

社長:
そうなんだよ。文章がね、ちゃんと“社会人の文章”になってきてる。最初の頃は若い子特有の定型文だったりするけど、だんだん仕事のことを書けるようになる。あれを見ると、成長してるなあって思うよ。

J.H:
文章力は本当に必要ですよね。僕なんか年々下がってる気がして……老化とともに…
もっと意識して書かないといけないなって思ってます。

社長:
そんなことないよ。
でも、文章力もひとつのコミュニケーションだからね。後輩にも教えてあげてほしい。

J.H:
了解しました。というか、そもそも社内での会話の機会ももっと増やしたいですね。僕、後輩とほとんど話してないので……今日から話しかけます。

社長:
ぜひ、話しかけられて迷惑な子はいないよ。

J.H:
ですよね。今まで「話しかけたら悪いかな」って思ってたんですけど、今日を境に変えていきます。

Y.T:
社長が言う通り、会話って大事ですもんね。自分が現場に出てばっかりの時は、社内の様子が全然分からなかったので、戻った時に少し話すだけで安心したりしてました。そういう関係って、働きやすさにつながると思います。

社長:
学生にも、そういう雰囲気は伝えたいよね。うちは、極端に上下関係が厳しいわけでもないし、風通しも悪くない。
ただ、現場という仕事柄、強く言わなきゃいけない時もある。でも、それは“怒っている”んじゃなくて“仕事を回すため”なんだっていう理解が必要かな。

J.H:
確かに。僕も若い頃は、言われた言葉が全部“怒られた”に聞こえてました。でも今思えば、言ってくれてた人たちは仕事を前に進めるために必要だから言ってたんですよね。その意味が分かるようになるのに、何年もかかりましたけど。
だから学生のうちから、「言われるのは悪いことじゃない」と思える子だと、伸びるんじゃないかと思います。

Y.T:
僕も“聞く姿勢”がある子っていいなと思います。技術はあとから覚えられるけど、聞く姿勢って最初からある程度備わってないとなかなか身につかないんですよね。

社長:
それは本当にそうだね。分からなければ聞けばいい。恥ずかしがる必要はない。聞かずに勝手にやってしまう方が危ないこともあるからね。

J.H:
安全面でもそうですよね。知らないって一番怖いんです。Tさんじゃないですけど、知らないまま「できるだろう」でやると危ない。だからこそ、正直に「分かりません」って言えることも大事です。

社長:
あとは……まあ、体力だね。
やっぱり若い子には元気でいてほしい。

J.H:
体力は本当に必要ですね。昔に比べれば業界全体がだいぶ改善されてますけど、やっぱり現場は現場ですから。

Y.T:
体力があると、余裕も生まれるんですよね。余裕があるから挨拶もできるし、職人さんのところへも歩いて行ける。逆に体力がないと、どんどん声が小さくなってしまったり、後ろ向きになってしまったり……。

J.H:
あと、これは個人的ですけど……「嫌な顔をしない子」
頼んだときに露骨にイヤそうにされると、こっちもどういう頼み方をしたらいいのか、めちゃくちゃ気を使っちゃうんですよね。それでまた遠慮してしまって、お互いかみ合わなくなる。

社長:
まあ、表情って出るからね。
でも、素直で気持ちよく返事ができる子。それだけで仕事は前に進むよ。

Y.T:
そうですね。あと、現場では大きな声が出せる子もいいですね。怒鳴れって意味じゃなくて、挨拶や指示をしっかり聞こえる声で言えるっていう意味で。声が小さいと、職人さんに届かないんですよね。“聞こえないから分からない”ってトラブルにもつながるので。

社長:
大きな声、明るさ、素直さ。全部シンプルだけど、すごく大事。難しい技術がなくても、それがあるだけで、すごく成長する。

J.H:
逆に、それがないと……結構しんどいですよね。この仕事。“気持ちの切り替え”ができる子じゃないと難しいかもしれません。

社長:
そう思う。もちろん、最初から完璧じゃなくていい。むしろ“最初はできなくて当たり前”。
でも、やる気と元気、素直さがある子は、ぐんぐん伸びる。

Y.T:
あと、これは僕の経験なんですけど……「職人さんへ挨拶に行ける子」。これだけで現場での扱われ方が全然違うんです。自分は最初ぜんぜんできなくて、Hさんにもよく言われてました。

J.H:
あれは言ってたね!「挨拶行ってこい」って。

社長:
挨拶は本当に大事だよ。挨拶できる子は可愛がられるし、仕事の吸収スピードも違う。

J.H:
ですね。職人さんって、態度が悪い子には本当に厳しいですからね。「挨拶もできないのか」って。それだけでもう印象が悪くなっちゃう。

Y.T:
そういう意味で、学生には「素直さ」と「元気」を持ってきてもらいたいですね。そこがあれば、技術はあとから全部教えられるので。

社長:
そうだね。結局、大事なのは“人としてどうか”。技術は時間をかければ身につく。だけど、人としての明るさや素直さは育てにくい部分もある。だから採用ではそこを見てる。
元気で、返事ができて、明るく挨拶できる。
そこから全部始まると思う。

J.H:
本当にそう思います。だからこそ、そういう学生さんに来てほしいですね。明るくて、素直で、元気で。
この業界、大変なことも多いですけど、そのぶん学べることも多いし、逆に向いてる人には本当に楽しい仕事なので。

Y.T:
僕も同じです。いろんな人と関わりながら進めていく仕事なので、明るくて素直な子なら、すぐ馴染めると思います。

社長:
うん。来てくれる学生さんには、まず“元気”を持ってきてもらいたいね。それだけで十分。

中堅社員×社長×座談会 ④
今後の目標や展望

社長:
これから会社としてどうしていくかだけど……やっぱり、もっと力をつけていきたいよね。今は静岡県内中心でやってるけど、グループとのつながりもあるし、データセンターとか、新しい分野にも挑戦していきたい。規模の大きな仕事にも、いずれは対応できるようにしていきたいと思ってる。
もちろん、いきなり大きなものは無理だけど、小さい案件からでも積み重ねていけば、できるようになる。だから、人数も増やして、教育して、できる幅を広げたいんだよ。

J.H:
そうですね。人を増やして、戦力になってもらうっていうところが、今一番大事ですよね。僕らも、下の子が育ってくれれば、自分たちの負担も減りますし、会社全体の動きも良くなる。
会社の規模が大きくなるってことは、できる仕事も増えるってことですもんね。

Y.T:
僕も、次の世代を育てないといけないなって思ってます。自分も教えてもらってきたので、今度は自分が後輩に渡す番だなって。
現場でも、だんだん“自分ひとりでやる仕事”じゃなくなってきてますし、いずれは部下を連れて現場を回すことも増えていくと思います。

社長:
そうそう。だからこそ、若い人にはどんどん来てほしいし、会社としても整えていかないとね。人が増えればできる範囲も増えるし、関東の仕事とか、出張の仕事もできるようになる。
「できない」って言ってばっかりだと前に進まないから、できる方法を考えていきたい。

J.H:
会社としての挑戦はもちろんですけど、僕らも変わらないといけないですよね。若い人が入りやすい雰囲気づくりっていう意味でも。

Y.T:
そうですね。自分ももっと後輩に声をかけられるようにしたいですし、現場でも協力業者さんと、今まで以上にいい関係つくれるようにしたいです。


